ザ・ドリフターズの仲本工事(80)が2日、東京・松坂屋上野店で、日本中に笑いと感動を届け続け、昨年3月に70歳で亡くなったコメディアン志村けんさん初の企画展「志村けんの大爆笑展」にオープニング店長として来場した。

同展は8月6日に大阪からスタート。志村さんの笑いのルーツやコント映像、衣装など喜劇王の軌跡を展示している。細部にまでこだわった“リアルバカ殿様”や、おなじみの“アイーン”ポーズで、入場者らは、一緒に写真を撮ることが出来る。

仲本は「志村にとっても非常に喜ばしいこと」と話し、「志村とはずいぶん2人でやったけど、一番印象に残ってるのは、ジャンケン決闘。盛り上がって、やっていても楽しかった。やっぱりやってる方が楽しくないと、見ている人も楽しくないもんね」と振り返った。

志村さんが亡くなってから、約1年半の月日が経過した。「わりと単純だから思い出に浸るとかはない。こういう機会に『こういうこともあったなー』で、いいんじゃないですかね。志村の思いを背負ってコントをしていたら、湿っぽくなるから。何事も線引きをしっかりとやっていけば」と語った。

朝早くから展示を見たという。“リアルバカ殿様”像の前では、志村さんに自然と話しかけてしまったという。「隣にいるとね。『なんで先に逝っちゃったかな。カトちゃん(加藤茶)が一番悲しんでるよ』って。日本の財産だったからね。目を見ていると本当に文句を言いそうだよね(笑い)」と話した。

同展は、全国10都市以上を巡回する予定。「何人来てくれるかは分かりませんが、満足して帰ってほしい」と呼び掛けた。