キャスターの小倉智昭(74)が4日、文化放送「くにまるジャパン 極」(月~金曜午前9時)に生出演し、「ステージ4の膀胱(ぼうこう)がんの肺へ転移」と診断されたことを生告白した。

小倉は「がんは他の臓器に転移したらステージ4と言うんですって」と伝えられたことを明かし、「まだ元気なんだって。抗がん剤治療をやるっていうのが自分では信じられない。痛くもかゆくもない」などと語った。6日から約1カ月入院して抗がん剤治療に入り、その後は通院に切り替えたい意向も明かした。

小倉は16年5月に膀胱(ぼうこう)がんが判明。膀胱を温存するために内視鏡手術を2度受け、治療を進めてきたが筋肉層にまで入り込み、前立腺や尿道の方にも広がりを見せたため、転移を防ぐため18年11月には膀胱の全摘出手術を受けていた。その経緯に触れた上で「転移がなく、『膀胱の周囲にとどまっているだろう。前立腺から周りを取って大丈夫』と言われたが、ちょうど2年たった去年の11月、検査したら両方の肺に小さな影があると。9カ月、病院に行って検査して、組織を取ったりしていた」と語った。

その上で、医師から「膀胱にがんはない。症状もない。それ以上に気になるのは肺の方です。精密検査をやりませんか?」と言われたと明かした。そして「膀胱の組織が見られた」と告げられたという。

小倉は、89年10月開始の日本テレビ系「キャッチ」、92年4月のフジテレビ系「ジョーダンじゃない!?」、93年4月のフジテレビ系「どうーなってるの」、そして99年4月1日の放送開始から「とくダネ!」と、情報ワイド番組の総合司会を務めてきたが、同番組は3月に終了。この日は「とくダネ!」でコンビを組み、現在、同事務所に所属する月曜レギュラーで、血液のがんである悪性リンパ腫の「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」を経験した笠井信輔アナウンサー(57)とともに出演した。