NHK正籬聡放送総局長の定例会見が20日、東京・渋谷の同局で行われた。おおみそかの「第72回紅白歌合戦」に出場しないことを表明した演歌歌手五木ひろし(73)についてコメントした。

正籬放送総局長は「今年の出場者は決まっていない」とした上で、「演歌界の大御所として、昨年まで50回連続出演していただいた。紅白に多大な貢献をしていただき大変感謝しています。演歌の方のグループをまとめていただいた」と述べた。出演者については改めて「現在検討中です」とした。

演歌歌手の出場枠が減ることを残念がる声もあるが、出場者の選出については「その年その年にふさわしい歌手の方を考えている。分量についてジャンル別に考えていることはない。3世代で見られる数少ない番組として、同時間性を共有する紅白のよさを目指して模索していきたい」と話した。

五木は昨年北島三郎(80)と並ぶ歴代最多タイとなる50回目の出場を果たしたが、17日に大阪で行われたコンサートで「昨年50回を迎え、大きな区切りをつけました。この喜びを胸に終了したいと思います」などと不出場の意向を語っていた。

五木がトリを務めた回数は通算13回で、美空ひばりさん、北島と並んで歴代1位タイ。昨年の紅白では代表曲の「山河」を熱唱し、「大きな区切りとして万感の思いをこめて歌います」とコメントを発表していた。