歌手のケニー大倉が49歳の誕生日の23日、2年ぶりのバースデーライブを東京・銀座タクトでファン約100人を集めて開いた。コロナ禍でライブ自体は7カ月ぶり。「泣かないでベイビー」、昨年9月リリースの自作曲「TENDERLY~明日の君へ~」や14年11月に亡くなった父・ジョニー大倉さん(享年62)作の「月に抱かれて」、ジョニーさんのキャロル時代のヒット曲「二人だけ」「涙のテディ・ボーイ」などアンコールを含め全21曲を熱唱した。

この日はジョニーさんの盟友だった矢沢永吉(72)も神奈川・横須賀でコンサート。ケニーは「特別な日に矢沢さんもコンサートをやっているなんてうれしいです」と笑顔を見せた。

17歳で俳優・毛利ケンイチとしてデビューしたケニー。最近は音楽活動に専念していたが、来年秋公開の沖縄県本土復帰50周年特別映画「風が通り抜ける道」(田中壱征監督)で20年ぶりに映画出演する。主演の女優比嘉梨乃がミュージシャンを目指して沖縄から上京し、東京のマネジャー役を演じる。「2人の娘を持つ父親の役なんです。そういう年なんですね(笑い)。10代から俳優をやって来ましたが、おやじからの誕生プレゼントだと思って一生懸命演じています」と振り返った。

来月14日のジョニーさんの命日には、同じ銀座タクトで「ジョニー・フォエバー・ライブ」を開く。「音楽活動と俳優。おやじが残した軌跡に負けないように、頑張っていきます」と話した。