東京国際映画祭が30日、開幕し、東京国際フォーラムでオープニングセレモニーが行われた。カンヌ映画祭、ベネチア映画祭で、それぞれ2度の女優賞を受賞した世界的女優で、コンペティション部門の審査委員長を務めるフランスのイザベル・ユペール(68)は「私たちは映画が必要です。そして映画は、私たちを必要としています」と名言を口にして会場を沸かせた。

フェスティバルアンバサダーの橋本愛(25)も「性別、世界各国の物理的、文化などボーダーがありますが違いを認め合い、歩み寄ることを誠実に考えることが大事。そういう意識、心、感性を育てるのが映画」と熱く語った。この日はコンペティション部門出品「ちょっと思い出しただけ」(松居大悟監督、22年早春公開)主演の池松壮亮(31)と伊藤沙莉(27)ら人気俳優が登場。岸田文雄首相もビデオレターを寄せた。