2010年(平22)にテレビ朝日系で放送され、映画化もされた「仮面ライダーオーズ」のキャスト4人が5日、都内で開催中の東京国際映画祭の特集企画「仮面ライダー50th 仮面ライダーアニバーサリー in TIFF」の一環として行われたトークイベントで、放送から10年の感慨を口々に語った。

仮面ライダーオーズこと火野映司役の渡部秀(30)は「あっという間に過ぎ去った10年、役者業にまい進する中で、心のどこかにある…僕はそうだった。キャストで登壇するのもファイナルイベント以来10年ぶり…感慨深い。何度思い返しても役者としての原点…20、30年たっても変わらない。初主演ですし…」と感慨深げに語った。

出演当時を振り返り「自分を信じるしかないなと始めた作品。オーディションに受かったとマネジャーに言われて、うれしかったけれど、何があってもブレずに1年間、走り続ける覚悟をした。18歳…余計なことを考えていなかった、子供だったし…今もそうですけど」とも語った。そして「オーズの役で皆様の前に立てて、感無量。またいつか、こうやってキャストで会えるよう願って役者業をまい進したい」と力を込めた。

アンクと泉信吾刑事の2役を演じた三浦涼介(34)は「当時、見ていた子どもたちが20歳を超えて『見ていました』と言われるとドキドキした。成人されて『忘れられません』と言われると愛されていたんだなと思うし、改めて見返してくれている方がたくさんいらっしゃると聞くと、ありがたいなと感じる」と今でも熱いファンがいることを感謝した。その上で「壁にぶつかる度に、みんなの顔を思い出す。とても大きな存在の作品だと思います。僕にとっての救いですね」と作品への愛を語った。

泉比奈役の高田里穂(27)は「芸能人生における、核となる存在。どの現場に行っても言われる…年々、年を重ねるにつれ、そう思う」と作品に感謝した。

仮面ライダーバースこと後藤慎太郎役の君嶋麻耶(34)は「芝居の経験がない状態で入った。演じるだけでなく、大人としてこうするべきだということを1から、教えてもらった。人生が変わった瞬間の作品」と語った。