14年のR-1ぐらんぷり王者、やまもとまさみ(47)が、6日に東京・渋谷のユーロライブで13年ぶりのひとり舞台「ビー・マイ・ベイビー」の昼夜公演を行った。「家族」をテーマに、70分間のステージを全て新ネタコントで1人きりで演じきった。

悪役覆面プロレスラー、居酒屋バイト長、会社員、サイコパスなどさまざまな人物が登場。その人物たちが、それぞれのコントのオチで微妙に絡み合うシュールなステージ。久しぶりのライブに詰めかけた観客の前で、コントの作り手、演者として才能を披露して「さすが」「すごい」と絶賛の声を集めた。

公演はステージ上のスクリーンにスタッフ、関係者のテロップが流され終了。それでも帰らない観客の前に、あわてて現れたやまもとは「なんで帰らないの?」と苦笑い。それさえもコントなのか分からない空気の中で「70分で1本の作品として作りました。来年はまた、何か新しいことをしたい」と話した。

13年ぶりのライブのきっかけはコロナ禍で仕事が減り、小学1年の次男・晃吉(こうきち)君に「パパ、ずっと家にいるよね」と言われたこと。小学4年の長男の莞吉(かんきち)君と夫人に舞台上で、芸人としての姿を見せたいと思ったことがきっかけだった。

芸人の傍ら、17年にはクレープ店「ジェラフル小田原店」をオープン。今では町田店、相模大野店と3店舗のオーナーだ。「あくまでも副業で、芸人を続けるためにやっています」と話している。