歌手で声優の水樹奈々(41)が4日、さいたまスーパーアリーナで約2年4カ月ぶりの有観客ライブ「animelo mix presents NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020→2022 supported by JOYSOUND」を開催した。「過去最大級の火薬量」という火柱や火花に包まれながら歌う、ド派手な演出のほか、アンコールではトロッコに乗って登場、ダブルアンコールにも応えるなど、久々の有観客ステージでファンを存分に楽しませた。

ライブ中盤に披露した昨年12月配信の最新デジタルリリース曲「Red Breeze」で、水樹が炎の渦に包まれた。曲の開始と共にステージに約2メートルの火柱が立つと、後方からは約7メートルの火花が噴出。さらに曲中には約10メートルの花火も飛び出す中で熱唱すると、観客も赤のペンライトを振って加勢。熱い光に包まれた会場のボルテージは最高潮に達した。披露後には「気温が2度ぐらい上がりましたね」と振り返り「今まで見たことないくらいの炎をということでお願いしたんですよ。すごくうれしかったです。ありがとうございます」と笑顔で語った。

20年にデビュー20周年記念ライブツアーを予定していたが、コロナ禍で中止に。今回のライブは同ツアーを再構成し、3日から2日間の日程で開催した。20年11月に配信ライブは行っていたが、有観客ライブは19年9月15日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで実施して以来で、3日の公演が実に841日ぶりの開催。水樹自身にとっては20年7月の結婚、そして出産後としても初の有観客ライブで、21年10月発売の最新シングル「Get up! Shout!」などダブルアンコール含め、25曲を披露した。

アンコールでは14枚目アルバムの制作と今夏のライブツアー開催決定、4月から放送されるアニメ「トモダチゲーム」(日テレ、BS日テレ)のオープニングテーマ「ダブルシャッフル」を担当することも発表した。水樹は「みんなとまた次に会える約束ができる発表もできて幸せです。2022年、水樹奈々、ぶっ飛ばしていきますので、全力でかかってきてほしいと思います!」と最後まで熱く呼びかけた。