21年12月24日に公開されたアニメ映画「劇場版 呪術廻戦0」(朴性厚監督)が、10日までの18日間で興行収入77億1408万4650円、動員567万1950人(全国418館、IMAX39館含む)を記録した。配給の東宝が11日に発表した。公開からの3日間で興収26億9412万8150円、動員190万8053人、3日までの11日間で興収58億7306万4900円、動員431万4027人を記録。そこから1週間で興収19億円弱、動員では135万強、伸ばした。

このほど、緒方恵美演じる主人公・乙骨憂太役の同級生の呪具使い禪院真希役の小松未可子と、呪言師・狗巻棘役の内山昂輝、突然変異呪骸パンダ役の関智一の鼎談(ていだん)が実施された。

小松 「呪術廻戦」の魅力の1つと言えば、アクションシーンだと思いますが、描き方の1つ1つにセンスがありますよね。音楽の力も大きくて、とにかくおしゃれに仕上がっているなと思いました。テレビシリーズも魅力的でしたが、劇場版では更にパワーアップしていてゾクゾクしました。原作からより広がりを見せている展開もあって、「こちらでこれが行われている時に、あのキャラはどうしていたんだろう?」と思うような部分もしっかりと掘り下げてあったので、よりしっくりきました。そういうお楽しみの部分も劇場版ならではだと思って、興奮して見ていました。

内山 とにかく圧倒されました。原作ファンの方々が大満足できる内容になっているのはもちろん、原作もテレビアニメも知らない方がいきなりこの映画から「呪術廻戦」に触れたとしても楽しめるつくりになっていると思いました。「呪術廻戦」は、「このキャラにはどんな秘密があるんだろう?」「過去にどんな歴史があったんだろう?」と、知れば知るほど気になって深掘りしたくなる作品だと思うので、この映画を見た後に、原作やテレビアニメにも触れたくなるのではないでしょうか。まさに全方位的に勝てる映画だと思いました。

関 朴監督と言えばアクションシーンに定評があるので注目していたのですが、静かな場面でもすてきな演出をされるんだなと改めて感じました。プレッシャーも大きかったと思いますが、とにかく素晴らしい作品でしたね。緒方さんの乙骨、めちゃくちゃ良かったですね。やっぱりうまいなぁと。花澤さん(祈本里香役の花澤香菜)も普段聞いたことがないような声で演じられていて、役者の熱気をすごく感じました。

自身が演じた役については

内山 棘はよく頑張っていましたね。髪形がテレビシリーズの時とはかなり違いますし、それによって雰囲気も変わっていたので、一視聴者として新鮮な気持ちで彼を眺めていました。あと今回、棘がどのように他者と仲を深めていくのかを初めて見ることが出来たなと思って。真希やパンダとの間には既に関係性が出来上がっていて、その中に乙骨が入ってくる流れなんですが、多分乙骨からすると「どうやって会話すればいいんだろう?」というところから始まっているんですよね。でも、一緒に危険な任務をこなして経験を積んでいくことで仲良くなっていく。その過程が良かったですね。

小松 真希も髪形だったり眼鏡だったり、ビジュアルの変化が大きいのですが、よくよく見るとテレビシリーズの頃より足の肉付きがよくみえるんですよ! 少しムチムチしているといいますか…そこにエロスを感じましたね! セクシーでもあり、真希が持つ強さみたいなものもより強調されていると思いました。あとは、テレビシリーズの時よりもリアクションが大きかったりしていて、少し若い感じに描かれていると感じました。そういうところからも彼女が2年生になるまでに成長したんだなと実感しましたね。乙骨君との出会いも大きかったんだと思います。

関 パンダはさほど変わったところもなく…普通のパンダでしたね。真希と棘は乙骨との絡みもしっかり描かれていて、ふに落ちる部分も結構あったので、今後また演じる機会があった時には、イマジネーションしやすいと思いました。

3人が行った“2年ズ鼎談”完全版は映画公式サイトにアップされる。