歌手平原綾香(37)が23日、オンラインで、チャリティーコンサート「第7回平原綾香Jupiter基金 My Best Friends Concert~顔晴れこどもたち~」の取材会を行った。

音楽を通じた社会貢献を目的に平原が設立した基金で、コンサートごとに収益金をさまざまな団体に寄付している。

今年の寄付先は、女優東ちづるが代表を務める多様性社会の実現を目的とした「Get in touch」と、若い世代のがん患者をサポートする「AYAがんの医療と支援のあり方研究会」の2団体に選定。昨年11月、父でサックス奏者の平原まことさんをガンで亡くしており、「病気と闘う人を少しでも応援させていただけたら」と語った。

今年はゲストにさだまさし(69)を迎えた。平原が小学生の頃、まことさんが、さだのコンサートのサポートメンバーを務めたこともあり「昔から大好きな方」と笑顔。さだのトリビュートアルバム「さだのうた」(08年)に収録された楽曲「ひまわり」で親子共演した思い出を語りながら、「その時を再現できる。パパは天国に行ってしまったけれど、音で共演できる。泣かないように、しっかり歌うことが目標です」と笑った。

7回目の開催となった。まことさんが募金箱を抱えて寄付を募る姿も記憶しており「長い長いお客さんの行列ができて、父がおいおい泣いた感動的な瞬間をジュピター基金では見られた」。また「温かい人のおかげで生きていられることに感謝したい。一生忘れられないコンサートになるし、父も喜んでくれると思う」と思いをはせた。