秋元康氏プロデュースの坂道シリーズ第3弾アイドルユニット、吉本坂46が5日、東京・大田区のZeppHanedaで活動休止前、最後のライブ「吉本坂46 2nd&3rd Anniversary Live~冬眠~」を開催した。

デビューシングル「泣かせてくれよ」のほか、有志メンバーが乃木坂46の「夏のFree&Easy」、欅坂46(現櫻坂46)の「サイレントマジョリティー」も披露。村上ショージ(66)は「バーボンソーダ」をソロ歌唱するなど、アンコール含む全20曲で観客を沸かせた。

同グループはメンバー全員が吉本グループ所属。18年にオーディションを行い、同8月に1期生46人で結成した。19年12月には2期生も加入。年齢も性別もバラバラな男女混合グループとして活動してきた。

20年12月に予定していた結成2周年ライブがコロナ禍で延期となったため、ライブを行うのは19年12月の結成1周年ライブ以来、約2年2カ月ぶり。メンバーのお笑いコンビ、トレンディエンジェルの斎藤司(42)は「ようやく帰ってきたなという感じがする」と感慨深げに語ったが「もう2度と歌うことがないと思うと…」と話すと、同じくメンバーの、おばたのお兄さん(33)から「そんな悲しいこと言わない」と突っ込まれていた。

会場には、昨年いっぱいで吉本興業とのマネジメント契約を終了した、なかやまきんに君(43)のうちわを手にしたファンの姿も。すると芸人らからすかさず「もう辞めたやん!『パワー』って書いてるし」と総突っ込みを受けた。途中では今田耕司(55)や東野幸治(54)からのビデオメッセージも届き、東野は「アイドルとしての1日を精いっぱいパフォーマンスしてほしい」とエールを送った。

同グループはここまで3枚のシングルをリリースしたほか、2日にはファーストアルバム「That’s life~それも人生じゃん~」も発売。結成当初は、よしもと有楽町シアターで「定期公演」も行うなど精力的に活動してきた。しかし、コロナ禍でファンと直接交流する機会が限られるようになったことなどもあり、事実上の活動休止となる“冬眠”に入ることを決断。今回のライブをもって約3年半の活動に一区切りをつけた。

アンコールの最後にメンバー全員で歌う楽曲「笑ってサヨナラ」を披露すると、斎藤がこの日参加できなかったキャプテンの河本準一(46)からの手紙を読み上げた。メンバーや周囲への感謝などを記し「個々の活動は止まるわけにはいきません。それぞれがレベルを上げて、いつでも春を迎えられるようにまい進していきます。これからもメンバー一同進んでいきますので、応援よろしくお願いします」とつづった。

斎藤は「こういったご時世になって、コロナの被害を受けたのは我々とNiziUなんじゃないかと思っています」と冗談を飛ばしつつ「またみなさんが集まってくれたことに感動しました。冬眠という形になりますが、また個々も大きくなって、目覚める日を夢見ながらいけたらいいなと思います。またいつか集まれたらいいなと思っています。ありがとうございました」と締めくくった。