第94回アカデミー賞で4部門にノミネートされた「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督(43)が発表から一夜明けた9日、オンラインで会見を開き「子供の頃から見ていた夢の世界とつながっていることが信じられない」と歴史的快挙を喜んだ。国際長編映画賞だけでなく、邦画初の作品賞と脚色賞、さらに監督賞の主要部門で候補入りした意義と「選ぶ側の変化」を冷静に分析した。また3月27日(日本時間28日)に米ロサンゼルスで行われる授賞式に向けた展望を、記者と通信員が探った。【村上幸将、千歳香奈子通信員】
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「パワー・オブ・ザ・ドッグ」が最多12部門にノミネートされた。作品賞と監督賞に加えベネディクト・カンバーバッチが主演男優賞、コディ・スミット=マクフィーとジェシー・プレモンスが助演男優賞、プレモンスの妻キルステン・ダンストが助演女優賞にノミネート。11年ぶりの監督作となったジェーン・カンピオン監督は、同作で昨年のベネチア映画祭銀獅子賞(銀熊賞)を受賞している。
7部門にノミネートされた「ベルファスト」はアカデミー賞の前哨戦トロント映画祭で観客賞を受賞した。世界的な俳優としても知られる、ケネス・ブラナー監督の知名度も高い。
スピルバーグ監督含め強敵ぞろいだが、濱口監督も昨年1年間でベルリン、カンヌと世界3大映画祭2つで主要賞を獲得し勢いに乗る。今後の躍進が世界で最も期待される才能の1人だけに、当確とされる国際長編映画賞に加え、日本人3人目のノミネートとなった監督賞、共同脚本の大江崇允氏と連名で候補入りした脚色賞への期待は高い。



