乃木坂46の最年長、新内眞衣(30)が10日、東京国際フォーラムホールAで行われた卒業セレモニーをもって、グループから卒業した。13年3月加入の2期生。アンコールでのスピーチ全文は以下の通り。

 

ここで最後にちょっとお時間をいただいて、お話をしようかなと思います。

私が初めて人生を変えたいなと思ったのは、中学3年生の時、15歳でした。当時は人間関係に悩んで、私が周りに受け入れられなかったことをすごくトラウマに持っていて、本当に毎日暗くてつらい日々を送っていました。

でも、1人で考えれば考えるほど、私にはやっぱ1人では生きていけないという思いがあったので、受け入れられるように私自身が変わろうと決意しました。そこから、高校、大学はそれなりに楽しい生活を送り、友達も増え、楽しい青春時代を送らせていただきました。

次に私が人生を変えようと思ったのは、大学3年生。20歳の時でした。当時は、就職活動中で、たまたま見かけた乃木坂46のオーディションの募集要項を見て、なぜだか分かりませんが、応募しました。その時、人生が変わるなんて思ってもなかったけど、心の中では、人生を変えたかったんだなって思います。

乃木坂46に入ってから、本当にたくさんの経験をさせていただきました。つらいこと、楽しいこと、悔しいこと、悲しいこと、本当にたくさんあったけど、今は全部思い出です。

私はそんな乃木坂46の生活をしていて、2016年に「オールナイトニッポン」が決まりました。パーソナリティーっていう言葉の通り、ラジオのパーソナリティーは自分のことをお話しして、エンターテインメントを届けるお仕事です。学生時代に受け入れてもらえなかった自分の性格を…全国ネットでお届けするのが、最初はすごく怖くて、すごく不安でした。だけど、リスナーの皆さんはなぜか、そんな私の性格を受け入れてくれて、1年、2年、3年…。4年目には、1部にも上がって、すごく自分のことを、自分自身が受け入れられるようになりました。

本当に、今思うと、中学生の時、大学生の時、自分で人生を変えたいと思ってよかったです。

そして、何をきっかけに私のことを応援してくれたか分かりません。乃木坂46のメンバーとしては影響力はなかったかもしれないけど、一歩踏み出す勇気さえあれば、10年後、20年後、笑っていられる自分がいると思ってます。なので、今日来ている皆さん、そして配信でご覧の皆さんも、この私の踏み出す勇気を受け取っていただいて、これからの人生に生かしていただけたらうれしいなと思います。

こんなにそれっぽいお話をしてきたんですけども、本当に乃木坂46の9年間は楽しくて幸せで、本当に楽しかったです。1期生2期生3期生4期生卒業生、そして新たに5期生も加わります。それを全部含めて、私は乃木坂46だと思いますし、これからもずっと大好きな存在です。

今までお世話になった皆さん、そして応援してくれた皆さん、ラジオを聴いてくれた皆さん、本当にありがとうございました。

まとまったかわかんないですけど、気持ちが伝わってくれたらうれしいなと思います。それでは最後に、私の最初で最後のソロ曲を皆さんにお届けしようかなと思います。いや~すごく練習したんですけど、やっぱり、うん、お歌は…ちょっと、頑張ります(笑い)。温かく見守ってくれたらうれしいです。それでは聴いてください。

(ソロ曲「あなたからの卒業」を歌う)