俳優松坂桃李(33)が、23年に全世界同時配信されるTBS制作のNetflixシリーズのドラマ「離婚しようよ」で主演を務めることが3日、分かった。相手役を仲里依紗(32)が務める。TBSとNetflixがタッグを組んだプロジェクトの第3弾で、現在のところ地上波放送との連動予定はなく、Netflix配信のみのドラマは初。

新人議員(松坂)と女優(仲)という結婚5年目で離婚危機に陥った夫婦を題材としたホームコメディー。愛の冷め切った2人が、実家からのプレッシャーなどをはねのけて離婚へと向かっていく。人気脚本家の宮藤官九郎氏と大石静氏による共同脚本にも注目だ。 Netflixオリジナル作品初主演となる松坂は、「2人が共同で生み出す作品というだけでもワクワクしました。絶対に面白いだろうという期待も大いにありました。実際に台本を読ませていただき、これは本当に傑作だなと心の底から思いました」と脚本を絶賛。

相手役の仲とは初共演。「カメラテスト、本読みを経て、良い夫婦関係を築けていけそうな、そんな信頼感のある役者さんだと改めて感じました。作品の内容的には、夫婦円満というわけではないですが」とユーモアを交えて印象を明かした。「夫婦のあり方や大切さを考えさせられる作品になればよいなと思います」と力を込めた。

女優役を演じる仲は「宮藤さんの世界観と大石さんのスパイスが見事に盛り込まれた面白い台本ですが、演じるのは大変そうです…(笑い)」。「女優らしくない私にできるか不安もありますが、キャストのみなさんと楽しく撮影していきたいと思います」。

宮藤氏は「絶妙なキャスティングと自負しております。育ちはいいけど脇が甘いイケメン国会議員の夫。妻はプライド高めな、たたき上げの人気女優。倦怠(けんたい)期の夫婦の悲喜こもごもを重すぎない絶妙な案配で描きました。松坂桃李くんと仲里依紗さん。2人とも僕と大石さんが、大きな信頼を寄せる俳優さんだけあって、今のところ本の内容に関して、質問ゼロです。さすが! 頼もしい!!!!」とコメント。

大石氏は「以前ご一緒した時に、その芝居のうまさにうなった松坂さんと仲さん! 再会できて幸せです。脇を固める役者さんたちも見事な芸達者ぞろいで、『こんなの初めて!』ってくらいに、絶妙なキャスティングです。宮藤さんと2人で力いっぱい書いたせいか、押しの強いぶっ飛んだ台本になってしまいました」とした。

○…脇を固めるキャストにも実力派俳優がそろった。謎めいた自称アーティスト役に元関ジャニ∞錦戸亮(37)、松坂を鍛え上げる敏腕弁護士役に板谷由夏(46)、松坂の対立議員候補役に山本耕史(45)、仲をバックアップする敏腕弁護士役に古田新太(56)が決定。それぞれクセの強いキャラクターを演じる。