TBS系ドラマ「ファイトソング」が15日の最終回を前に佳境に入っている。

ヒロイン清原果耶(19)をはさんで間宮祥太朗(28)とSexy Zone菊池風磨(26)の微妙な関係も決着に近づいている。

岡田恵和オリジナル脚本のほっこりとした世界に清原と間宮は「プロ」らしく溶け込んでいるが、まっすぐでありながら二枚目半的要素がある、まさにはまり役のキャラクターを演じている菊池には時々「素」のようなものがのぞき、それがまたいい感じになっているように思う。

放送開始前に菊池に話を聞く機会があった。実は間宮と菊池は共にドラマデビューとなった13年前の「スクラップ・ティーチャー」で共演した「同期生」。それ以来の顔合わせとなったわけだが、菊池は「あの頃は2人とも右も左も分からなかったから、今回、互いに周りに声を掛けて現場を温めていることを考えると、正直成長したなあと思いますよ」と実感している。

間宮と菊池が絡む場面の何とも言えない緊張感にも、「13年ぶり」のブランクがいい方に作用している。

「僕には『すごい!』と言われるところは何も無いと思うんですけど、唯一貫いてきたことといえば、キャラを作らないことですね」と菊池はいう。フジ系「ドッキリGP」で体を張り、だまされた瞬間の「許せない!」もすっかりおなじみになったが、「僕に心の底から『許せない!』と言わせるためにハードルはどんどん上がっています。スタッフさんも大変だと思います」と笑う。ウソの無い反応だからこそ、何度やってもそのリアクションが笑いを誘うのだろう。

Sexy Zoneは今年10周年。デビューが早かった分、心の準備が追いつかなかった。10代の頃は「何をやっても前に進んでる気がしなかった」と振り返る。そんな中で貫いてきたウソの無い自然流の姿勢が今実りつつあるのだと思う。