民放連の定例会長会見が17日、都内で行われ、6月に任期満了を迎える大久保好男会長が出席した。

大久保会長は18年から4年にわたり会長を務めた。最後の会見となり「無事に民放連での勤めを果たすことができそうだということで、ホッとしている」と話した。

任期中、放送業界は新型コロナウイルスの影響に打撃を受け「海外事業の展開も難しくなった。コロナの対応が大変だったし、非常に大きな印象深い出来事だった」。東京五輪・パラリンピックや北京五輪などビッグイベントもあり「視聴者やリスナーの期待に応えられる放送ができたのでは」と振り返った。

現在はロシアによるウクライナ侵攻が連日伝えられ、「放送メディアの責任を痛感しているし、責任を果たしていかないとならない。ロシア側が情報・言論統制を強めているところでもあり、事実に誠実でありたい」と述べた。

後任にはフジテレビ遠藤龍之介副会長が選定され、6月10日の理事会を経て正式に会長に就任する。大久保会長は「適任であることは言うまでもありません。大いに期待しています」とコメントした。