ヒット曲「みずいろの手紙」「コーヒーショップで」などで知られる、歌手で女優のあべ静江(70)が19日、脳梗塞のため救急車で緊急搬送され入院したことが分かった。

関係者によるとあべは、この日朝、体調が良くなかったものの、びわ湖放送などでオンエアされている健康番組「生島ヒロシの健康マニア倶楽部」の収録のため都内のスタジオに入った。だが、現場であべの体調不良を知った番組プロデューサーが収録の中止を判断。あべ自身が主治医に連絡・相談をしたところ、午前中に都内の病院に救急車で運ばれた。

診察の結果、軽い脳梗塞と診断されて点滴治療などを受けた。意識ははっきりとしており言葉も明瞭だという。さらに詳しい検査のため入院したが、快方に向かっているという。所属事務所は「朝の段階で、本人が大丈夫というので取りあえず仕事先に向かいました。判断が早くて大事になりませんでした」と話している。

あべは、17日までブログを更新しており、17日には仕事で東京・汐留を訪れた際に、近隣の旧芝離宮恩賜庭園を訪れたが休園中だったと園の前で撮られた写真をアップ。16日の東北地方を中心とする深夜の地震の際には注意を呼び掛けていた。

◆あべ静江(しずえ) 1951年(昭26)11月28日、三重県松阪市生まれ。73年「コーヒーショップで」で歌手デビュー、第15回日本レコード大賞新人賞を受賞。同年9月「みずいろの手紙」もヒットし74年のNHK紅白歌合戦に初出場。75年の映画「トラック野郎・爆走一番星」、78年の日本テレビ系ドラマ「青春ド真中!」などヒロイン役で出演するなど女優としても活躍。血液型A。

 

◆おわびと訂正 記事中の番組名に誤りがありました。「BSフジ『ヒロシとDr.天野の健康サロン』(金曜午後9時55分)の収録のため都内のスタジオに入った」とありましたが、ただしくは「びわ湖放送などでオンエアされている健康番組『生島ヒロシの健康マニア倶楽部』」でした。読者、番組関係者におわびいたします。