北海道テレビ(HTB)は21日、23年に迎える開局55周年ドラマとして、札幌が舞台の人気グルメ小説「弁当屋さんのおもてなし」を実写化し同年3月に放送することを発表した。同局の連続ドラマ制作は、19年3月に放送し、日本民間放送連盟賞テレビ部門グランプリを受賞した開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」以来となる。

この日、喜多みどり原作の同小説の第10巻発売に合わせ、ドラマ化のプロジェクトも公表された。物語の舞台は札幌・豊水すすきの駅近くにある弁当屋「くま弁」。傷心のOLの千春が「魔法のお弁当」の作り手ユウと出会い、その弁当で癒やされていく。北海道ならではの食材や食文化の数々も登場する。

同局の橋本秀利エグゼクティブプロデューサーは、「作品の舞台が北海道札幌市であったことで、地元テレビ局だからこそ、北海道ならではの空気感や食の宝庫・北海道が誇る食材をふんだんに盛り込んだドラマが制作できると思います」と意気込む。現在はキャスティング作業などが進められている。前作が異例のヒット作となっただけに、期待も高まっている。