東京・新国立劇場中劇場で開かれるミュージカル「アニー」(23日から5月8日まで)の初日前会見が22日、同所で行われ、主役をダブルキャストで務める山崎杏(10)山本花帆(10)らが出席した。

開幕を前日に控え、山崎は「アニーは心の動きが多くて、(自分は)自分の心の中では思っていても、外には出なかった。それを改善して、自分の表に出るように表現するのが苦労しました」。山本は「アニーは主役なので歌やダンスや演技とかいろんなことがたくさんあるので、すべてを覚えるのがすごい大変でした」とそれぞれ稽古を振り返った。

今年は作品の設定上、アニー生誕100周年にあたる。劇団四季出身の両親をもち、4歳でミュージカルの舞台に立った山崎は、アニーと似ているところを問われ「アニーは元気で明るく、すべてポジティブに考えている。(そこが)ちょっと似ているかなっていう部分。あとは元気なところ、負けず嫌いなところが似ているんじゃないかな」。

2度目のオーディション挑戦で大役を射止めた山本は「ずっと腹筋していました。腹筋100回していました」とオーディション合格後の努力を明かした。

ともに夢は女優。山崎は「いろいろな舞台とか作品に出られたらなって思います」。山本は「舞台とか、映画とかドラマとかいろんなジャンルに挑戦したいです」と目を輝かせた。

「アニー」は、1924年に米で新聞連載された漫画「小さな孤児アニー」を原作として制作されたブロードウェイ・ミュージカル。日本では1986年に初演され、今年で37年目。ウォーバックス役の葛山信吾、ハニガン役のマルシア、グレース役の笠松はる、ルースター役の財木琢磨、リリー役の島ゆいかも出席した。