大野拓朗(33)甲斐翔真(24)が19日、都内で、ダブル主演する音楽劇「クラウディア」(東京建物ブリリアホール、7月4~24日)製作発表に、脚本・演出を手がける岸谷五朗(57)と出席した。

岸谷、寺脇康文が主催する演劇ユニット「地球ゴージャス」が04年に上演した作品の再演となった。岸谷との初顔合わせに大喜びの大野は、出演オファーを受け「本当にうれしいです」と満面の笑み。岸谷の脚本を「日本語が美しい」といい、「シェークスピアを思い出した。和製シェークスピアなのかな」と感銘を受けた様子で語った。

「地球ゴージャス」で、岸谷が出演せずに演出だけを行う作品は初めて。岸谷と同じ所属事務所の甲斐は、岸谷と寺脇との共演に憧れていたというが「やっと地球ゴージャスに出られると思ったら、2人がいない!」と落胆の表情。俳優である岸谷の演出について大野は「役者を尊重してくれるし、役者への愛情を感じる」と感謝した。

今回演出に徹する岸谷は「出たいけど…」と名残惜しさをにじませつつ、「寺脇さんも出たくてうずうずしている」と、現在別の舞台作品に出演中の寺脇の様子を紹介。初演で寺脇が演じた役柄はヒロインとのキスシーンがあり、「愛したクラウディアとファーストキスを経験するシーンがあるんです。でも寺脇さん、還暦なんですね。頼むから出ないでくれ!と。だから私も出ないことにしました」と経緯を明かして笑いを誘った。

共演の廣瀬友祐、小栗基裕、田村芽実、門山葉子、美弥るりか、上山竜治、中河内雅貴、平間壮一、新原泰佑、湖月わたるも登壇。

大阪・森ノ宮ピロティホール(7月29~31日)でも上演する。