17年から米ニューヨークを拠点に活動するお笑いコンビ、ピースの綾部祐二(44)が19日、新たに開設した自身のYouTubeチャンネル「YUJI AYABE from AMERICA」に初動画を投稿し、渡米後の5年間について「最初の計画は失敗です」などと心境などを語った。

「Interview-Day1」と題した約9分間の動画で、サングラスに皮のジャケットを羽織ったスタイルで登場。ここまでについて「いろんな計画を立てて来たけど、こまごまうまくいったこともあれば、うまくいかなかったこともあります。それが逆に面白いかな」と振り返った。

最初の計画は、渡米後3~5年間はSNSでの発信もせず、取材なども受けずに「何をやっているのかわからない状態にして、そのあとに英語を話せるようにして、みんなの前に出ることだった」。しかし、想像以上に英語上達に苦労したといい「40歳で渡米して、ずっと英語をやっていますけど、俺の思っていた1億倍くらい大変で…。スポーツとかいろいろと器用にやれる方なんですけど、英語の勉強に全くセンスがないことに気づきました。5年間だんまり決め込むつもりが、全然英語が伸びなかったという現状です」と素直に語った。

やらないはずだったSNSも、現在は自身のインスタグラムで現地での様子などを投稿している。「もともと全くやる気はなかったんですが、インスタグラムをしなきゃならなくて」と事情を語り「やるからには、何やっているんだこいつっていう風になるようにテーマを決めて。『I LOVE ピザ』とか、『NY大好き』とか。5年間通してほぼ98%、リアルであげているものはないですね。見ている人が、何やってるんだ?って思うようにあげる。メッセージ性はありません」と話した。

今後についても「いろいろな計画がありますから。まだまだ実行していければ」と意気込みも語った。その中には40歳から60歳までの20年間を充実させたい思いもある。渡米前の日本での環境については「渡米前は日本で一番お仕事をさせてもらっていて、年収も一番人生であった時期でした。ただ、そのまま日本にいた時に、このままずっといたらどうなのかなっていうのはありました」と語った。

そんな中で渡米を決断。「20歳から40歳の枠の間で芸人を目指して、さらにお笑い芸人としてテレビに出られるようになったんですけど、それまでは勢いと若さでいけるのものありました。(渡米直前は)すごく心地よい環境だったけど、こっちに来たら英語もできない、子どもみたいに扱われて、彼に言ってもわからないからという空気も味わいました。一番エンターテイナーとして、芸人として、1人の男として、この40歳から60歳の20年間を振り返った時に、やったな、あほだったな、でも最高の20年間だったなという風にしたいんですよね」と力を込めた。

最後は「よく今を生きろとかって言いますけど、未来のために今を生きるわけであって。とにかく今は5年後の50歳、10年後の55歳でもいいです。自分が芸人として、男としてどうなっているか全く想像つかないですけど、楽しみですね」と笑みも浮かべて動画を締めくくった。