市原隼人(35)が28日、東京・池袋HUMAXシネマズで行われた映画「劇場版 おいしい給食 卒業」(綾部真弥監督)大ヒット御礼舞台あいさつの冒頭で「なかなか正直になれない不動産屋を演じても、鎌倉の方で武士を演じていても、どこかに給食のことを考えている」と、独特の言い回しで作品への愛を強調した。

市原は、NHK総合で放送中の連続ドラマ「正直不動産」(火曜午後10時)で、主演の山下智久演じるやり手の永瀬財地をライバル視する同僚・桐山貴久を、同局の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)では、御家人の八田知家を演じている。作品名こそ出さなかったが、両作品を示唆したことは明白で、客席からは笑いが起きた。その中、市原は「それほどまでに、僕を振り回してくれる甘利田幸男を演じさせていただいています」と「おいしい給食」で演じる給食絶対主義者の教師・甘利田への愛も重ねて強調した。

「おいしい給食」は、19年10月期に全10話放送され、20年3月には映画「劇場版 おいしい給食 Final Battle」も公開された。連続ドラマとして2年ぶりの続編「-season2」が21年10月期に放送され「劇場版 おいしい給食 卒業」は、その映画版となる。この日は、甘利田と激しい給食バトルを繰り広げた、佐藤大志(15)が演じた給食マニアの生徒・神野ゴウの同級生役として「-season2」に出演した5人が、サプライズで駆けつけた。

市原は、20年の第44回ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリの山崎玲奈から寄せ書きを贈られた。市原は、山崎から「市原さん、皆さんと一緒にドラマまで映画まで作れたことがうれしくて、皆さんのおかげで頑張れた」などと感謝のメッセージを送られると「本当に一生懸命、つらい時もたくさんあったけど、1つの作品を作り上げてくれて、ありがとうございます。しかし『-season2』から、みんなデカくなったよね。その(成長の)一瞬だけを切り取る作品も良いね」と感慨深げに語った。