人気アニメ映画シリーズの第5作「ミニオンズ フィーバー」(7月15日公開)の日本語吹き替え版完成会見が8日、都内で行われた。

主役の怪盗グルー役の声を12年間担当してきた笑福亭鶴瓶(70)は「1作ごとに間が空くので毎回新鮮。だからうまくもならない。この年になってさんざん監督に叱られる」と笑顔を見せた。

その生涯の師として今回初登場するワイルド・ナックルズ役の市村正親(73)は「この役をいただいて、やった! と思いました。次男(10歳)と一緒に(試写を)見て、久しぶりにほめられました」。そのナックルズから悪党集団のリーダーの座を奪い取るベル・ボトム役でこちらも初出演の尾野真千子(40)も「めいっ子、おいっ子に誇れる仕事です。上から目線の役で、吹き替えも椅子に乗ってやりました」と続けた。

鶴瓶は「僕の場合は孫が(DVDで)見ている時に、生で吹き替えを聞かせてやったら『うるさい!』と。ぜいたくなサービスなんやけど…」と苦笑した。

70年代を舞台にした今回は、11歳のグルーと手下のミニオンたちが世紀の大悪党に向けて踏み出すシリーズの原点を描いている。

鶴瓶は「僕自身、この作品を見て(グルーとミニオンたちは)こう出会ったから、これまでのシリーズで描かれた関係が生まれたんだ、という実感がありました」と感慨深げだった。