メディアアーティストの落合陽一氏(34)が8日、東京・大手町タワーで行われたデジタルアート「nullの木漏れ日」記者発表会に出席した。

同タワー内にある憩いの場「大手町の森」に、落合氏の作品を展示。同氏が創作テーマとしている「デジタルネーチャー(計算機自然)」のビジョンをもとに、3Dホログラムを活用した近代的な作品となった。落合氏は「タワーにもよく来ていましたし、お話をいただいて、森に興味があったので、ぜひやらせていただきたいと。明るいうちに見ていただくといいかもしれないです」と語った。

同ホログラムは十文字に配置された4枚のブレードが高速回転し、ブレードに装着されたLEDが発光することで、残像効果によって空中に映像が結ばれる仕組み。作品は「大手町の森」の本物の木々の前に置かれており、映像と共に鳥のさえずりなどの音も流れ、眺める人の心を癒やす。

落合氏は「普通、LEDディスプレーはベースが真っ黒で、消灯しているときはめちゃくちゃ重たくて、反対に点灯中はめちゃくちゃ明るい。これは(透明で)抜けているので。ぼーっと1時間くらい眺めていただけると楽しめると思います」と語った。