東京・歌舞伎座で4日、「七月大歌舞伎」が初日を迎えた。市川海老蔵、長女市川ぼたん、長男勸玄君が第2部「雪月花三景 仲国」にそろって出演した。ぼたんの歌舞伎座本興行出演は初。ぼたん、勸玄君は蝶の精として、優雅な踊りを披露し大きな拍手を受けた。

9代目團十郎の新歌舞伎十八番を基に、一昨年作り上げた演目で、海老蔵は「群舞の中で仲国が祈祷(きとう)をして災いを払っていく。コロナ禍で、鎮魂の思いも込め演じたいと思います」と話している。第2部はほか「夏祭浪花鑑」。

第1部の「當世流小栗判官」で、市川笑也が宙乗り1000回を達成した。第3部は尾上菊之助らによる「風の谷のナウシカ 上の巻-白き魔女の戦記-」。29日まで。