映画「ゴジラ」シリーズなどの特撮を担当した特技監督の中野昭慶(なかの・てるよし)さんが敗血症のため、86歳で亡くなったことを受けて6日、東宝「ゴジラ」シリーズの公式アカウントが追悼コメントを発表した。

「中野昭慶監督の突然の訃報に接し大変驚いております。数々の『ゴジラ』シリーズを手掛けていただき、数多くのゴジラファン・特撮ファンを魅了する偉大な特技監督のお一人でした。ゴジラの歴史を作ってくださった方が、またお一人旅立たれたことは残念でなりません。心からご冥福をお祈り申し上げます」。

中野監督は終戦後の46年に旧満州(現中国東北部)から日本に引き揚げた。日大を卒業後、59年に東宝入社。特撮映画を手がけていた円谷英二監督の下で技術を学び、69年「クレージーの大爆発」で特殊技術の監督としてデビュー。小松左京さんのSF小説を実写化した「日本沈没」や73年の「人間革命」、74年の「ゴジラ対メカゴジラ」などの映画で特技監督を務めた。