NHK会長定例会見が7日、東京・渋谷の同局で行われ、国際放送局の50代男性職員が、認められていないタクシー帰宅などを繰り返したとして諭旨免職の懲戒処分を受けたことについて、前田晃伸会長が謝罪した。

前田会長は「公共メディアの職員として許されない行為。視聴者の皆さまにはおわびするしかありません」とコメント。再発防止策として7月からタクシーアプリを導入するとし「こういうことが起こらないように、システム的なチェックができる形にしていきたい」と話した。

同局は先月24日、国際放送局チーフリード(デスク業務を行う管理職)の50代男性職員が、認められていないタクシー帰宅などを繰り返したとして、同日付で諭旨免職の懲戒処分としたことを発表した。日帰り旅費の電車代も虚偽の理由で請求していた。19年6月~22年1月にわたり不正は合計323回、金額は70万3728円に上ったことを明らかにしていた。