玉城ティナ(24)が7日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた映画「グッバイ・クルエル・ワールド」(大森立嗣監督、9月9日公開)完成披露試写会で「今までで1番、考えて、悩んで取り組んだ役なんじゃないかな思っています」と吐露した。

玉城は劇中で、全員が互いに素性を明かさない強盗団の一員の中で、自由を買い占める大金が欲しい坂口美流を演じた。役どころについて「見てもらえれば分かるんですけど境遇、気持ちを、私は哀れみたくないと思って。実際に(演じた美流がいるような世界を)のぞいたことはないですけど、この女性に対して何をしてあげればいいんだろうと、すごく悩みました」と語った。

これまでの玉城とは、イメージが大きく違う役どころだが「ビジュアルをオレンジの髪にして、メイクして、洋服を決めて、ビジュアルが固まった時に、監督と足し算、引き算して…でも最後まで私の中では決めかねていた」と役作りで、とにかく悩んだと繰り返した。その上で「100%、やり切ったぞと言い切れる役でもなかったなぁ…悪い意味じゃなくて。揺れ動く女性じゃないかと…そこの素直に投影できたと思う」と、役を決めかねたこと自体が、良い意味で役作りになったと振り返った。

劇中では、暴力を受けるシーンもある。「いろいろ役の中で、もちろん安全にですけども、いろいろ痛めつけられたりしている。そこを…詳細は言えないんですけど、見ていただけたら」と笑みを浮かべた。一方で、大森立嗣監督から「映画の最後のところで、ひどいことをする。その時の笑い声、演出していないんだけど…この人、笑うんだとビックリした」と突っ込まれると「自分でも笑うんだと思いました」と笑った。