大阪府警と吉本新喜劇が協力して行う「特殊詐欺防止啓発キャンペーン」の発表が22日、大阪市内で行われた。会見には大阪府警本部府民安全対策課長の平山信幸警視と、新喜劇から間寛平ゼネラルマネジャー(GM=73)酒井藍(35)末成映薫(75)瀧見信行(41)、佐藤太一郎(44)伊丹祐貴(33)が出席した。

怪しい男からの電話に応じた寛平GMが「還付金が戻ってくるんでっか?」とだまされ、銀行ATMの前でようやく気づくというコントを熱演。「実は5年ほど前、うちの母親が詐欺で500万円ほど被害に遭ったんです。詐欺師をとっ捕まえて、思い切りどついてやってほしい。おじいちゃん、おばあちゃんも気ぃつけてください」と呼びかけた。

また新喜劇座員の伊丹も「うちのおばあちゃんも株の投資話でだまされ、何百万か失いました」と苦い思いを打ち明けた。

芸能界では、木本武宏(51)による別の投資トラブルが話題になっているが、寛平GMは「その件についてはよく分からんけど、僕も若い頃ならだまされていたかも。借金あって一発当てて返そうと必死やったから」と語った。

大阪府警によると、府内の特殊詐欺被害は5月末までで750件、被害総額は10億9000万円。昨年より大幅増加という。

26日~8月1日には、なんばグランド花月(NGK)で特殊詐欺被害対策を盛り込んだ新喜劇が上演される。