菅田将暉(29)が23日、都内の浅草寺で行われた主演映画「百花」(川村元気監督、9月9日公開)大ヒット祈願イベントで、母子を演じたダブル主演の原田美枝子(63)の劇中のピアノ演奏を絶賛した。菅田は葛西泉、原田は認知症で全てを忘れていく中で、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母の百合子を演じた。
劇中で、ピアノを指導する百合子がピアノを弾くシーンがある。菅田は撮影で印象に残ったことを聞かれ「やっぱり、ピアノじゃないですかね」と、ピアノの生演奏を交えた原田の演技だと即答。その上で「いまだに習われていると聞いたので」と21年6月から8月にかけて行われた撮影後も、原田がピアノの練習を継続していると明かした。それを聞いて、原田は「この映画でピアノが大好きになって…。映画の中では、そこまで、うまくは弾けるようにはならなかったですけど、ピアノそのものの音が好きになって、先生にそのまま教えていただいている」と認めた。
菅田は「僕も昔、ピアノを習っていたので(原田のピアノシーンは)すごく既視感がある景色で、撮影の合間に現場のピアノで練習されているんですけど、すごく落ち着くんですよね。良かったです」と原田のピアノの音に癒やし効果があると絶賛。さらに「生音、使ってますからね、原田さんの。動録(動画収録)で楽器収録なんて、ないですからね、映画で! 普通、俳優の演奏なんて、下手すぎて使えないわけなんです。映画で見た時に、それまでのプロのサウンド(劇中音楽)を作ってくれている人の中に…今回、そこにしっかり混じっているんで、そこは見て欲しい」とたたえた。
一方、原田は「そういう(自分の生演奏が使われた)ところも、あります。ありがとうございます。本当にうれしいです」と喜んだ。その上で「現場では役から一歩も出ていない感じ。芝居が大変すぎて、普通の会話がほとんどない状態。休憩だから、やぁ元気? って言える状態じゃない。私は菅田さんが、みんなをギュッとまとめる力がある、いい子だな、何か、良かったな、この人…と(撮影から)1年たって分かった」と菅田の人間性をたたえた。菅田も「菅田君って、こんな人だったんだね? って言われると…いかに役に、のめり込むかが大変だったと思うので、プロモーションがあって良かった」と笑みを浮かべた。
「百花」は脚本家・小説家の顔を持つ、映画プロデューサーの川村元気氏が、映画製作の一方で発表してきた、自身の体験から書き上げ、25万部を超えるベストセラーとなった自身4作目の小説「百花」を自ら監督・脚本を手掛け、映画化。記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出をよみがえらせていく息子・葛西泉を菅田、全てを忘れていく中で、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・百合子を原田美枝子が、ダブル主演を務めた。泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・香織を長澤まさみ、百合子の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平を永瀬正敏が演じた。第70回サン・セバスティアン国際映画祭(スペイン)オフィシャル・コンペティション部門に出品された。



