女優で歌手の伊藤蘭が9月2、3日に、大阪・Zepp Nambaでライブを行う。オンライン取材で意気込みを語った。横浜で8月20日にスタートした全国7都市ライブツアー「伊藤蘭コンサート・ツアー2022 ~Touch this moment&surely Candies!~」の3都市目。「その一瞬で時間は過去になります。それを逃さないよう、楽しみに来て下さい」とファンに呼びかけた。

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横浜で早速、大きな喜びと手応えを感じた。19年に、キャンディーズ解散から41年ぶりに歌手活動を再開していたが、久々のステージ。何より、初のライブハウスでのパフォーマンス。「緊張して体が硬くなった」と苦笑いで明かす一方で、ライブハウス特有の感覚が新鮮だった。

「(ホールと違って)お客さんとの距離が近い。一体感ですね。客席の熱気がダイレクトに伝わってくるのが心地いいです」

米国のダウンタウンをイメージしたセット、スタイリッシュな雰囲気を漂わせ、前半はトータス松本作詞・作曲の「あなたのみかた」を皮切りにJR西日本のCMソング「ヴィブラシオン」などソロデビュー後に発表した2枚のアルバムのナンバーを中心に披露した。その後、キャンディーズ時代のナンバー10曲を盛り込んだ。

「年下の男の子」「春一番」「その気にさせないで」「哀愁のシンフォニー」「やさしい悪魔」…。70年代に輝いたラインアップを、当時熱狂したファンに加え、親子連れなど幅広い世代が楽しんでくれる。

「私もイントロが始まったら一瞬で戻るんです。スーちゃん、ミキちゃんがいなくて1人で歌うので、すごく足りないことはあります。でも、ファンの方と愛情を共有するっていうんですか? “1人じゃない”と感じられて、すごくうれしかったです」

約2時間、23曲を歌った。体力的な問題。「そこが一番心配で」。ツアーに備えてウオーキング、ピラティス、ストレッチなどをこなし、パソコンのアプリを使ったボイストレーニングも重ねた。「ただ、キャンディーズの曲ははじけてるのが多いんで、少し息が上がってしまって」。そんな失敗? もうれしそうだ。

曲の合間のトークも弾んだ。夫で俳優の水谷豊が「相棒」で演じる杉下右京の口癖「はい~?」を披露した。

「普段はお互い、アドバイス的なことはしない。それぞれの“世界”には入らないんですけど『トークでしゃべっちゃった』と言ったら『蘭さんはおもしろいね~』って笑ってました」

こう言って笑った。大阪のライブも楽しみだ。

「大阪の人は昔から元気で陽気で気さくで。すぐ打ち解けられる感じ。とにかく活気があります」

ただ、以前のように大声を出し、制限なく盛り上がれる時代ではない。

「みなさん、コロナで疲労感があったり、まだまだ心配な状況です。元気にするという大げさなものではなく、今回のライブツアーが、ささやかな彩りになれば、と思っています」

あのころと変わらぬ明るさをファンに届けるつもりだ。【加藤裕一】