漫画家・永井豪氏原作の漫画で、1975年(昭50)に連載とフジテレビ系でアニメが放送された「UFOロボ グレンダイザー」が、23年に新たなコンテンツとしてよみがえる。“プロジェクトG”の始動が26日、発表された。

「UFOロボ グレンダイザー」は“乗り込み型ロボットの祖”永井氏が描く「マジンガーZ」「グレートマジンガー」に続くマジンガーシリーズ第3弾。異星人のデューク・フリードが、巨大ロボットのグレンダイザーに乗り込み、迫り来るベガ星連合軍が繰り出すロボット兵器「円盤獣」らと戦う痛快活劇。幅広い世代に支持され、アニメは全74話の長期放送でありながら、平均視聴率は20%超を記録した。

また「マジンガーZ」と「グレートマジンガー」同様、欧州、中東、南米をはじめ世界各地で人気を博した。特にフランスでは「『グレンダイザー』が放送されると街から人が消える」と言われるほど国民的な人気を誇り、視聴率100%という驚異的な数字をたたき出した。現在でも個展が開かれるなど、長きにわたって多くの人々に愛されている。

“プロジェクトG”の全様は、いまだベールに包まれているものの、永井氏が製作総指揮を務める。連載開始から48年の時を超えて、新たなコンテンツとしてよみがえらせる同氏は「もっと早くグレンダイザーのプロジェクトを動かしたかった思いだったが、ようやく動きだせて、うれしい」と喜んだ。その上で「当時も、もっとグレンダイザーを活躍させたいと思っていたので、今度こそグレンダイザーの全てを描けたら良いと思っています。最高のスタッフでグレンダイザーが動きだします。期待していてください」と自信をうかがわせた。

また“プロジェクトG”の始動を記念して、優勝賞金100万円と優勝者が描いた円盤獣が作品に登場する「円盤獣コンテンスト」も開催。同企画はワールドワイドで行われ、世界中のファンからの応募が可能となっている。