ジャニーズJr内ユニット、HiHi Jetsと美 少年が2年連続で主演を務める舞台「少年たち あの空を見上げて」(東京・新橋演舞場など)が11日、初日を迎えた。故ジャニー喜多川氏演出で69年に初演された歴史あるミュージカル作品で、今回は同事務所の先輩、内博貴(36)が看守長役で出演するなど、変化を加えた内容で成長した姿を見せた。演出を受け継いだ滝沢秀明ジャニーズ事務所副社長(40)も取材に応じ、メンバーへの期待などを語った。

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滝沢副社長は今回の演出のポイントに伝統継承の重要性を挙げた。4年ぶり復活のバスケシーンについては「何かないかと考えていて、ある意味伝統を引き継ぐという意味で決めた」と語り、サブタイトルとした「あの空を見上げて」に込めた意図についても説明。「地上はどんどん変わっていくけど、空はいつも変わらずにいてくれる。集合場所として空を見つめることで、みんなの心がつながっているという思いを込めました」と話した。

内の起用については出演舞台などを見る中で「役にはまると思った」と直接オファーしたといい「内容に深みが出たと思います」と評価した。

今回は2会場をまたぐロングラン公演となっており、メンバーにとっても新たな挑戦となる。「難しさも感じると思いますし、彼らへの期待もある」と思いを語り「ライバルがいることでどちらも成長できると思いますし、すごく良い環境だなと思っています。たくさんの方へエネルギーを届けられたら」とした。

◆「少年たち」 69年に初演されて以来、ジャニーズ事務所に所属する若手メンバーの登竜門的な作品となっているミュージカルシリーズ。刑務所を舞台に、少年たちの苦悩や葛藤を描く作品で、毎回アレンジを加えながら上演される。これまでKis-My-Ft2やA.B.C-Zらも出演。19年にはジャニー喜多川氏が初めて製作総指揮を務めた映画「少年たち」も公開された。