男女4人組バンド緑黄色社会が17日、東京・日本武道館でライブを開催した。初の同所ワンマンライブで、1日8000人動員はバンド史上最多キャパシティー。10周年の軌跡をたどるような構成で、2日間計1万6000人を魅了した。

1曲目の「Alice」から、ファンの手拍子でいっぱいになった。ボーカル長屋晴子(27)は「みんな、ここが武道館だよ!」と呼び掛け「今日は私たちの音と、みんなの気持ちで、この武道館をいっぱいにして。なんにも心配しなくていい。私たちに全部預けて、心からこの空間を楽しんで!」とあいさつ。大きな拍手を浴びた。

4人は愛知県出身で、高校の同級生らで12年に結成。音楽チャート1位、多くのCMやドラマなどのタイアップはじめ、実績を重ねてきた。この日は高校時代の楽曲「マイルストーンの種」や最新シングル「陽はまた昇るから」など幅広い楽曲を披露。ギター小林壱誓(26)は「何の意味もないバンド名に、今はたくさんの思いが乗っかって、完全にこの4人の枠を超えている。皆さん1人1人のおかげです」と感謝した。

キーボードpeppe(26)は「これからも音楽でみんなを笑顔にすることを約束します」、ベース穴見真吾(24)は「武道館を1ミリもゴールだと思わない、と決めています」と強調した。長屋が「私たちを、武道館に立ったグループで終わらせないでください。みんなともっと先の景色を見てみたい。同じ気持ちかな? もっと大きな場所で会えたらうれしいです」と尋ねると、割れんばかりの拍手を浴びた。【横山慧】