NHK定例会長会見が6日、東京・渋谷の同局で行われ、前田晃伸会長が「紅白歌合戦」における「紅組」「白組」の男女分けについてコメントした。

紅白を巡っては、出場者を男女に分ける対戦形式のあり方がネットを中心に議論されている。前田会長は「いろいろご意見をいただいています。ただ『紅白』で定着しているので、ちょっとだけいじる、ということはすごく難しい。かえって混乱する」と述べた。

紅白の意義については「『歌合戦』が原点。年越しの最後で1年を締めくくって、元気に翌年を迎えたいという素朴な思いが原点なので、そこは失いたくない。ジェンダーについてだけを入れてしまって本来の『歌合戦』がこぼれ出てしまうと、趣旨とは外れてしまう」とし、今年大みそかの開催についても「一番いいスタイルでやってほしいと担当にはお願いしている。毎年同じものをマンネリのように繰り返すのではなく、毎年感動を呼び起こすものにして欲しい」と期待を寄せた。

昨年の紅白歌合戦のテーマは「カラフル」で、「紅組司会」「白組司会」「総合司会」の呼称を「司会」に統一するなど、時代の変化に合わせた対応が進んでいる。