「市川森一脚本賞」の顕彰事業を手掛ける市川森一脚本賞財団は20日、来年1月31日をもって解散すると発表した。来年の同賞の選考、贈賞式は行わない。

同財団は、脚本家市川森一さんの功績を記し、若い脚本家の育成や放送文化の向上を目的に12年に設立。13年の第1回受賞者、大島里美さん(「恋するハエ女」)を皮切りに、第3回のバカリズムさん(「素敵な選TAXI」)、第5回の黒岩勉さん(「僕のヤバイ妻」)、第6回の金子茂樹さん(「ボク。運命の人です。」)、第7回の野木亜紀子さん(「アンナチュラル」)、第10回の加藤拓也さん(「きれいのくに」)など、10年間の活動で本賞9人、奨励賞2人の新進脚本家を選奨した。

解散理由について、「メディアの環境も大きく変わり、オリジナル脚本の選奨が難しくなり、加えて、運営にあたる理事一同が高齢化のため思うような積極的活動ができなくなった」としている。