米ロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズが5日、さいたまスーパーアリーナで5年ぶり来日公演を開催した。17年1月以来、通算9度目の来日で、ボーカルで中心メンバーのアクセル・ローズ、96年に一度は脱退した看板ギタリストのスラッシュ、同じく1998年に脱退したベーシストのダフ・マッケイガンのオリジナル・メンバー3人が、前回の来日公演に続き再集結した。

オリジナル・メンバー3人による“リユニオン・ツアー”だった前回の来日公演と同じく、チケットは完売。オープニング・アクトのラウドネスの後を受けたガンズは、デビュー当時の人気曲「イッツ・ソ-・イージー」で開幕すると、10曲目の「イストレインジド」の演奏後には、アクセルがこの日初めて日本語で「コンバンハ」とあいさつした。

大ヒット曲「ユー・クッド・ビー・マイン」の演奏前には、アクセルが会場を埋め尽くした超満員のファンに「調子はどうだ?」「また会えてうれしいよ」と語りかけ、ダフが歌う「アイ・ワナ・ビー・ユア・ドッグ」の前には、アクセルが「次はどの曲にしようか? じやあ、次はダフの素晴らしい美声を聞いてくれて」と紹介した。

「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」では、スクリーンに映し出されたバラをバックにアクセルが歌い、スラッシュが有名なリフとソロを熱演。「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」などヒットナンバーの他、昨年リリースされた新曲「アブサード」「ハード・スクール」を日本で初披露した。また発売30周年を迎えて新装盤が今月11日にリリースされる大ヒットアルバム「ユーズ・ユア・イリュージョン1&2」から、「ノーヴェンバー・レイン」「ドント・クライ」、ポール・マッカートニーのバンド、ウィングスのカバー曲「リヴ・アンド・レット・ダイ」など、約3時間の公演でアンコール4曲を含めた全27曲。客席には外国人の姿もあり、2万人が熱狂した。

6日も同所で日本最終公演が行われる。バンドはこの後、タイ・バンコク(9日)、シンガポール(12日)を回るアジア・ツアーを経て、18日からはオーストラリア・ニュージーランド・ツアーへ向かう。