今年3月にTBSを退社したフリーアナウンサーの堀井美香(50)が2日、東京・ルーテル市ケ谷センターで、「yomibasho vol.2 堀井美香朗読会『母』」を行った。

堀井はTBS在籍中から朗読をライフワークとしており、退社後は「yomibasho」と銘打った朗読プロジェクトを主宰する。6月にも会を開き、独立してから2度目の朗読会開催となった。

拍手で迎えられた堀井は「フリーになると決めまして、全くめども付かず、お客様が入るのかも分からないのにこのホールを借りました」と笑顔であいさつした。今回テーマに選んだ三浦綾子の小説「母」は、三浦が小林多喜二とその母セキの生涯を描いた物語。堀井もセキも秋田出身で、本編ではオール秋田弁での朗読に挑戦した。「秋田弁は聞いていると眠くなるという特徴もあります」と笑わせつつ、「でも、秋田弁でやることに意義があるとも思っています」と語った。

6月の会はチケットが10分で完売する人気ぶり。今回は抽選で選ばれた200人が、じっくりと堀井の声に耳を傾けた。来年8月には故郷秋田での朗読会を予定する。収容人数は800人と大幅にアップし「無謀と言われていますが、頑張ります」と笑みを浮かべた。