落語家三遊亭左遊(さんゆうてい・さゆう)さん(本名佐藤喜八郎=さとう・きはちろう)が11月15日に心不全のため横浜市内の自宅で亡くなったことを、落語芸術協会が5日、発表した。69歳。葬儀は近親者によって執り行われた。喪主は兄佐藤宗達(さとう・むねたつ)さん。

左遊さんは1969年(昭44)に三遊亭遊三に入門し、三遊亭遊ぼうとなる。73年に二つ目昇進し、三遊亭松遊三と改名。84年に真打ちに昇進、左遊を名乗る。

得意演目は「黄金の大黒」「釜泥」「二人旅」「ねずみ」など。

持病の悪化により高座復帰は難しいということで引退を申し出て以降は、落語芸術協会の会友として在籍していた。最後の高座は17年2月5日の浅草演芸ホールで「薮医者」を口演した。