乃木坂46のキャプテン秋元真夏(29)の卒業記念写真集(タイトル未定、幻冬舎)が、2月21日に発売されることが9日、分かった。活動終了日となる同26日の卒業コンサート(横浜アリーナ)を前に、在籍11年半の感謝の気持ちを込めた1冊を届ける。

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約3年ぶり3作目の写真集は、アイドルとしては最後の1冊となる。「11年間何をしていても乃木坂46の未来のことを考えるのが当たり前になっていましたが、この撮影ではキャプテンという立場もいったん隣に置いて、初めていろいろな過去を振り返りながら撮影をしました」と明かした。19年9月から2代目キャプテンの重責を任された秋元にとって、感慨深い撮影となった。

メインのロケ地は富士山周辺。長年シングルリリースごとに行われてきた乃木坂46のヒット祈願で、メンバー内で唯一、2度も富士山に登った。加入後の13年に世界遺産に登録された思い出の地で“卒業旅行”を行った。山梨・河口湖、神奈川・箱根、静岡・伊東、都内などで撮影。「乃木坂人生の締めくくりを撮っているんだと思うと不思議な感覚でした」と振り返った。

他に秋元自身のリクエストで実現した後輩たちとの撮影や対談、大切な思い入れの深い楽曲にインスパイアされた撮りおろし撮影も敢行したという。これまでの活動を振り返るロングインタビューも掲載する、まさに集大成の1冊となる。

高3だった11年8月、乃木坂46の1期生オーディションに合格した。中高大と女子校育ちで、親の反対を押し切っての芸能界入りだった。加入後すぐは学業のため活動休止したが、12年10月から復帰。同12月発売の4枚目シングル「制服のマネキン」から最新作の31枚目「ここにはないもの」で参加した全シングルで選抜入り。28作連続は歴代最多タイ記録だ。

人懐こい性格で人気となり、時には後輩からもイジられる愛されキャラ。両手の人さし指でハートを撃ち抜く「ズッキュン」などキャッチーな必殺技を開発し、握手会などでの「神対応」でも知られる。合格者36人からスタートした1期生も、昨年末に齋藤飛鳥(24)の卒業を経て、残るはただ1人に。長く活躍してきた功労者だ。

写真集について「乃木坂46に入ってからたくさんの方が温かさをくれたおかげで、この卒業写真集に写る私はすごく楽しそうな顔をしていました」と感謝。「この先、うれしい時もつらい時も、自分にとって大切な瞬間に手に取りたくなる作品ができたので、ぜひ乃木坂46で過ごした11年間を感じてもらえたらなと思います」とアピールした。

 

◆秋元真夏(あきもと・まなつ)1993年(平5)8月20日、東京都生まれ。高校では生徒会長、料理部長などを務めた。埼玉県出身。愛称「まなったん」「真夏さん」。文化放送「秋元真夏(乃木坂46)卒業アルバムに1人はいそうな人を探すラジオ サンデー」(日曜午後7時)パーソナリティー。154センチ。血液型B。