俳優瀬戸康史(34)が5日、横浜・関内ホールで、第44回ヨコハマ映画祭で主演男優賞を受賞した。妻の山本美月(31)が1月29日に第1子妊娠を発表後初の公の場となった。

8日開幕の舞台「笑の大学」の稽古のため、全体の授賞式に先んじて行われた単独のセレモニーに登場。映画「愛なのに」(城定秀夫監督)で演じた古本屋店主・多田浩司役が評価されての受賞となった。ベッドシーンもある挑戦的な役柄に「恐怖心がかなりありました」としながら、「表現者として自分が踏み入れてない領域、世界に踏み入れる楽しみみたいなものもどこかありまして参加させていただきました」と振り返った。熟考し、マネジャーなどとも話し合って出演を決めた。「とても充実していて刺激的な毎日でこの作品に参加できて良かったなと思いました。何かよく分からないけどやってみるのが大事なんだなって感じました。一歩踏み出せば世界が広がっていくというか、見えなかったところまで見えてくるという感じなんかなと」と新境地開拓となった。

経験のなかったベッドシーンの撮影では、城定監督自らが助監督と見本を見せてくれたという。「城定監督がここまでやってくださるのかと。僕なんかが恥ずかしがっている場合じゃないなと思いっきり飛び込みました」と覚悟を決めた。「どんな役でもやりたいなという気持ちはあるので、いろんな役をいただけるのはありがたいですね」といい「この賞をいただいたことを喜びつつもさらにさらに表現者として活躍、ずっと成長していけるように頑張りたいと思います」とさらなる高みを目指していくことを誓った。