12日に米ハリウッドで開催される第95回アカデミー賞授賞式で、式典の前にスターたちが歩く恒例のレッドカーペットが、今年は赤からシャンパンカラーに変更されることになった。司会を務めるジミー・キンメル(55)が出席して新しいカーペットのお披露目会が8日に行われ、「血は流れないという自信」と昨年のビンタ事件を引き合いにジョークを飛ばした。

2018年以来3度目となる司会に抜てきされたキンメルは、「とても美しい」と語り、レッドカーペットのお色直しを称賛。「人々は今年も何かトラブルが起こるのではないか、暴力事件が起こるのではないかと尋ねてきます。そうならないことを祈っていますが、もし起きたとしてもレッドカーペットを赤からシャンパンカラーにしたのは、(授賞式で)血が流れないという主催者の自信の表れだと思う」と述べ、俳優ウィル・スミスがコメディアンのクリス・ロックを平手打ちした事件に言及。さらりとジョークにして集まった報道陣を笑わせた。

昨年主演男優賞に輝いたスミスは、10年間の出禁処分を受けており、今年の授賞式は欠席する。前年度の受賞者が翌年はプレゼンテーターを務めるのが習わしのため、スミスの代理を誰が務めるのかも注目される。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)