NHKは20日、同局のドラマ公式ツイッターで、吉高由里子主演の24年大河ドラマ「光る君へ」の第3次出演者発表を行い、藤原公任(ふじわらのきんとう)を町田啓太(32)が演じると発表した。

時の関白の息子。道長とは同い年で友情を育むが、出世レースが進むにつれ関係性が変化する。和歌や漢詩など文化面に秀でており、紫式部の源氏物語に興味を持つ。

役について「美意識と言語遊戯の世界で性別関係なく交流を楽しんでいたというところに、約1000年も前の時代なのになにか現代ともつながる感覚があったのではと、距離が近づく感覚がありうれしくなりました」とコメント。「今作でどんな藤原公任を演じていけるのか楽しみでなりません。必死に寄り添っていきたいと思います」と意気込む。

18年「西郷どん」で小松帯刀、21年「青天を衝け」で土方歳三を演じ、今作が3度目の大河出演となる。「青天-」では「監督をはじめスタッフの皆さんが僕の殺陣を気に入ってくださったことから、殺陣のシーンを多くしてくれたと聞きました」とし、「本気でやれば本気で応えてくれる挑戦の場でもあると教えていただきました。今回さらに挑戦的に参加したいと思います」と気合を入れた。

「光る君へ」は63作目の大河ドラマで、脚本を大石静氏が手がける。女性に学問は不要とされていた平安時代、才能と努力で世界最古の女性文学といわれる恋愛長編「源氏物語」を書き上げた紫式部/まひろ(吉高)の物語。柄本佑演じる藤原道長との愛憎も重要な要素として描かれる。