NHKは20日、同局のドラマ公式ツイッターで、吉高由里子主演の24年大河ドラマ「光る君へ」の第3次出演者発表を行い、紫式部の夫、藤原宣孝(ふじわらののぶたか)を佐々木蔵之介(55)が演じると発表した。

紫式部(まひろ)の父、為時とは職場の同僚で同年配の友人同士。世知にたけ、おうような性格の男性。まひろのことは幼い頃から知っており、よい話し相手となって温かく見守る。

藤原宣孝は紫式部と結婚後、1女を授かるもわずか2年数カ月で病に倒れてしまう。佐々木は「2人の出会いや、短いですが夫婦として過ごした時間に想像を膨らませています」と話す。

大河は07年「風林火山」で真田幸隆、20年「麒麟がくる」で豊臣秀吉を演じた。戦国武将にふんした過去2作を「重い甲冑(かっちゅう)を装着しての命懸けの合戦などありました」と振り返りつつ、「今回は平安時代の貴族、雅で華やかな衣装で文をやり合うのかしらと思いつつも、脚本の大石さんのおっしゃる『セックス・アンド・バイオレンス』な切り口の平安時代が、危なっかしくて楽しみで仕方ありません」と意気込んだ。

「光る君へ」は63作目の大河ドラマで、脚本を大石静氏が手がける。女性に学問は不要とされていた平安時代、才能と努力で世界最古の女性文学といわれる恋愛長編「源氏物語」を書き上げた紫式部/まひろ(吉高)の物語。柄本佑演じる藤原道長との愛憎も重要な要素として描かれる。