「ytv漫才新人賞決定戦」が19日、大阪市内で行われ、予選ラウンドを勝ち抜いた若手コンビが激戦を繰り広げた末、芸歴9年目の「ダブルヒガシ」が優勝を飾った。ダブルヒガシは、お笑いの賞レースで悲願の初優勝。昨年の同賞ではわずかな差でカベポスターに敗れ、準優勝だった。

最終決戦でドーナツ・ピーナツを下し、優勝が決まった瞬間、大東翔生(30)と抱き合い、思わず涙があふれた東良介(30)。「最初は何がなにやら分からなかった。今まで9年間(大東と)やってきて『ありがとう』の思いが、つい。ちょっと恥ずかしかった」と東は照れてみせた。

一方の大東は冷静で「オレはすぐに状況をのみこめました。審査員の決選投票(3人獲得すれば優勝)で、最初の2人がダブルヒガシとなって『まだ喜んだらあかん』と自分を抑えてました」。

優勝賞金は100万円。東は「後輩をつれて全部(飲食に)使いたい」と宣言。借金を抱えているというウワサの大東は「5社を4社に減らしたい。なんの会社かは言いませんけど」と苦笑した。

新たな目標として「ABCもNHKもあるし、Mー1グランプリにも勝ちたい」と東は今後を見据えた。

事前に決められていたこの日の出演順は<1>チェリー大作戦<2>天才ピアニスト(棄権)<3>ダブルヒガシ<4>ドーナツ・ピーナツ<5>フースーヤ<6>豪快キャプテン。オール巨人、ハイヒール・リンゴら5人の審査により、得点上位2組(ダブルヒガシ、ドーナツ・ピーナツ)が最終決戦へ進出した。

天才ピアニストはツッコミの竹内知咲(31)が体調不良のため、無念の棄権となった。

同賞は、関西で活動する若手芸人が対象で、メンバー全員が芸歴10年以下であることが条件。