大泉洋(49)が20日、都内で、ミュージカル映画「シング・フォー・ミー、ライル」(24日公開)のスペシャルイベントにサプライズで登場し、劇中のメイン楽曲「最高の世界」を生歌唱した。

ニューヨークを舞台に、歌うワニのライルがその歌で人間と心通わせる様子を描く物語。大泉はミュージカル初挑戦で、主人公の吹き替え声優を務めた。言葉を話さず、歌でしか思いを伝えられない主人公・ワニのライル役を演じた。

22年夏から歌のレッスンに集中的に取り組み、英語詞のオリジナル曲をマスターしてボイステストを見事クリアした。今回のサプライズ歌唱について、スケジュールの都合もあり、マネジャーはあまり乗り気でなかったというが、大泉が「私がオーケストラと歌えるなんてめったにない」と、自ら引き受けたという。

だが、当日が近くなるにつれ緊張が増し、歌えなくなってきたといい「恐ろしく緊張しちゃって。やっぱりおかしいんじゃないかと。『なんで私が歌わなきゃいけないんですか』って、自分から引き受けたくせに、映画会社にくらいついちゃって」と明かし、笑いを誘った。

歌唱直後には「リアルにライルの気持ちです」と感想を述べていたが、その後は一気におしゃべりに。「ライルと違って『しゃべれ』と言われたら、しゃべれるのよ」と、すぐにライルから大泉に戻った。その後は気持ちが良くなったのか、MCから3年連続で司会を務めている「NHK紅白歌合戦」への話題を振られると「(司会と歌手の二刀流)見えてきましたね。年末見据えて、今日歌いましたから。(オーケストラに向け)みんなで行こう!」と勝手に約束していた。