昨夏優勝の仙台育英(宮城)と延長10回タイブレークの末、サヨナラ負けした慶応(神奈川)OBでTBS井上貴博アナウンサー(38)がコメントを寄せ、好勝負を展開した両チームに感謝した。

慶応野球部出身で、大学進学後も学生コーチを務めるなど、計7年間同校野球部に青春をささげた井上アナは、「横綱・仙台育英と名勝負でした。レフトゴロ。幻のホームラン。ピンチでの笑顔。吹奏楽部との一体感。何より、みんなの楽しんでいる姿がとてもまぶしかったです」と後輩たちの活躍を振り返った。

キャスターを務める「Nスタ」(月~金曜午後3時49分)の放送もあり、後輩の勇姿を現地で見届けることはできなかったが、「夏の甲子園に向けて、無限の伸び代を感じました」と期待した。

同試合は、6回裏に仙台育英が先制するも、9回表に慶応が同点に追いつく粘りを見せる大接戦。今大会初のタイブレークに進み、春夏連覇を狙う仙台育英が10回表を無失点で切り抜けると、裏の攻撃でサヨナラ勝ちを収めていた。井上アナは「仙台育英が素晴らしいチームでした。両校の関係者の皆さん、ありがとうございました!」と感謝した。

井上アナは、小学生時代から野球に打ち込み、慶応高時代は、50メートル5秒8と俊足の遊撃手でレギュラー。高3夏は県8強。学生コーチ時代の05年春に、センバツ出場経験があり、8強進出。大会前に応じたインタビューでは「やっぱり原点なんですよ。どう考えても、あの現役3年間とコーチの4年間で7年間ですけど、あの7年間がなかったらこんな人間になってないっすね」と高校野球が人間形成に大きな影響を与えたことを明かしていた。