歌舞伎俳優松本幸四郎(50)、長男市川染五郎(17)が23日、東京・日本橋高島屋で、特別企画展「松本幸四郎家 高麗屋展 松本白鸚・松本幸四郎・市川染五郎 -世代をこえて継がれる、ひとつの絆-」のオープニングセレモニーに出席した。

幸四郎の父松本白鸚(80)を含めた高麗屋親子3代の衣装、小道具、写真、映像などが展示され、高麗屋350年の歴史を知ることができる。幸四郎は「本当に光栄です。とても盛りだくさんで、優しく歴史を知ることができる。高麗屋の歴史を振り返るいい機会をいただけた。情熱と思いが込められた展示会です」と話し、「先人を敬って、進化させていくのが自分の役目。日々新たな歴史が作れるようにつとめていきたい」と、あらためて決意を語った。

染五郎は、企画展のため、幼少期から憧れている「勧進帳」の弁慶の絵を、2・5メートル×5メートルの大きさで描いた。衣装を着た写真も飾られており。「弁慶に対する思いをかけた、ミリ単位でライティングも調整しました」とこだわりを明かした。

2人そろって「入場無料」を強調し、「開催する側が言うのもなんですが、本当に入場無料でいいのかというくらい」(染五郎)の充実した内容だとした。

また、幸四郎は白鸚について「父自身だけで歴史がある人ですので、今までの舞台や芸、舞台を離れた父を知ってほしい。(父は)開催していただけるうれしさがあると思います」などと話した。

4月3日まで。