倍賞千恵子(81)が、イタリア・ウディネで開催され、今年で25回目を迎える世界最大のアジア映画祭・ウディネ・ファーイースト映画祭(4月21日開幕)で、ゴールデン・マルベリー賞(生涯功労賞)を授与されることが決まった。23日に同映画祭事務局が発表した。日本人の授与は、22年の北野武監督(76)に続き2年連続。

現地では、倍賞が日刊スポーツ映画大賞など22年度の国内の主演女優賞を複数、受賞した最新の主演映画「PLAN 75」(早川千絵監督)が上映される。さらに、倍賞が同映画祭の観客のために自ら選んだ、1969年(昭44)に公開された「男はつらいよ」シリーズの1作目「男はつらいよ」(山田洋次監督)と、70年の「家族」(同)も特別上映され、倍賞の現地への渡航も決まった。

倍賞は「ウディネ・ファーイースト映画祭功労賞を受賞し招待されたと聞き『え、何故? どうして『PLAN 75』で?』ビックリ。お聞きしたら、私が映画の世界に入ってから演じ仕事をして来た事に対しての生涯功労賞との事、とてもビックリ致しました」とゴールデン・マルベリー賞の授与を喜んだ。そして「日本で仕事していた私を、外国の方が見ていてくださった事に大変驚き、感謝し、うれしく思っています。映画って素晴らしですヨネ。ウディネ・ファーイースト映画祭の皆さん本当にありがとうございました。私、これからも精進してまいります。」とコメントを寄せた。

昨年、ゴールデン・マルベリー賞を授与された北野監督は現地入りの予定だったが、世界情勢に加え、自身の体力が「イタリアまでの長距離移動に耐えられない状況であること」を理由に、渡航直前に断念している。