乃木坂46鈴木絢音(24)の卒業セレモニーが28日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われた。13年3月28日にオーディションに合格した2期生最後の1人。まる10年の活動を終え、グループから卒業した。アンコールでは純白のドレス姿で登場し、約5分間スピーチした。全文は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

ここから少しだけお時間をいただいて、お話しさせていただこうと思います。

10年間振り返ると、出会いに恵まれた乃木坂人生だったなって思います。変わり者って言われて、どこに行ってもなじめなかった私を受け入れてくれた2期生、メンバー。尊重してくれたスタッフさん。「そんなところが好きだよ」って言ってくれたファンの皆さん。たくさんの優しさをありがとうございました。自分に誇れることは何1つとしてないけれど、私の周りにいてくれる優しい皆さんのことが唯一の誇りです。

皆さんから見て、私の乃木坂人生はどんな風に映っていますか? 私は私なりに喜びを見つけながら乃木坂人生を楽しんできたつもりです。悲しい物語を宛て書きされちゃうことも多かったけれど、私の乃木坂10年間は、人生で一番美しい10年間でした。だから皆さんの心にある私の乃木坂人生も、悲しい物語じゃなくて、輝かしい記憶であってほしいなと思います。

そして、これからのことを皆さんに具体的にあまりお伝えできていなくて申し訳なく思っています。10年間、脇目も振らず、必死に全力で走って来たつもりです。ちょっと苦手だなって思うことも、やったことないなって思うことも、乃木坂46のためになるなら、って頑張ってきました。でも、いざ卒業して1人になって、どうやって頑張ればいいんだろうって、頑張り方が分からなくなってしまう自分がいます。

今はちょっとだけお休みして、未来のことを考えて。そんな時間が私にも必要なのかなって思いました。まだどんな未来を選択するのか、私の中でも決まっていませんが、私が頑張りたいって決心がついた時には皆さんの前に戻って来ると思います。最後にもう1つわがままを言っていいのなら、また私のことを見つけてくれたらうれしいです。今度は皆さんに見つけていただけるように、私に頑張らさせてください。

次に披露する曲が、乃木坂人生最後に歌う曲になります。私のことを10年間導き続けてくれた曲です。これからの乃木坂46がキラキラと輝き続けますように。そんな願いを込めて歌います。聴いてください。「君の名は希望」。